ドライTシャツなどのポリエステル100%濃色生地にもフルカラープリントできるKornit社のインクジェットプリンターAVALANCHE POLY PROを導入しました。

今回は弊社アートワークスが導入した新型のガーメントプリンターを紹介します。
これまで非常に難しいとされてきた濃色ポリエステル100%の生地にフルカラー印刷を可能にしたKornit AVALANCHE POLYPRO(コーニットアバランチポリプロと読みます) です。

スポーツのシーンでよく使われるポリエステル100%のドライTシャツヘのプリント方法は今までは以下の方法で行われていることが一般的でした。

  • シルクスクリーン印刷
  • 昇華印刷
  • カッティング転写
  • フルカラー転写
  • カラーレーザー転写

それぞれの印刷方法にあうデザインであればよいのですが、苦手な部分というものが存在していました。

  • シルクスクリーン印刷
    – 版が必要
    – 色数が多いと高くなる
    – 少ない枚数だと高い
  • 昇華印刷
    – 生地が白にしか使えない
  • カッティング転写、フルカラー転写
    – 細かいデザインには対応ができない
    – 転写の際のプレス痕が残る
    – シートを貼り付けているので、面積が広いと通気性が悪く暑い
  • カラーレーザー転写
    – 発色があまり良くない
    – 耐久性が低い
    – 転写の際のプレス痕が残る

今回弊社が導入したポリプロは上記の問題をほとんど解決した夢のようなインクジェットマシンです。

ちなみに今現在日本には4台ほどしか導入されてないそうです。

それではポリプロの良い点をあげていきます。

濃色ポリエステルでも抜群の発色

綺麗なカラーチャート

厳密に言えばこれまでのインクジェットプリンターでも濃色ポリエステル生地に印刷できることはできました。
それぞれの業者さんが前処理剤を開発していたので、弊社でもその都度テストしていましたが、どうしても解決ができない問題が多かったのです。

×これまでのインクジェットで満足できなかった点

  • 熱プレス機による前処理剤の跡がクッキリ残る
  • 前処理剤により生地が硬くなったりする(洗濯すれば戻る場合あり)
  • 綿100%に比べると発色は70点ぐらいに落ちる
  • ブリードして生地の色が透けてしまう。
    (※ブリードとは生地に着色している染料が乾燥時の熱でインクにも着色してしまうような現象のことです。例えば赤いTシャツに白のインクを印刷すると白いインクが赤い生地の染料が混ざりピンクっぽくなってしまうのです。)

○ポリプロのインクは白さがすごい

ポリプロの白インクは白色度がかなり高いため、濃色の生地に印刷しても色が沈むことがほとんどありません。白色度が高い白の上にカラー印刷をするため発色も鮮やかです。
また透明(アルファチャンネル)の画像データにも対応しているため、黒のTシャツに湯気のような表現も可能です。

透明の画像データを印刷したTシャツ
バスケットボールの表面もキレイに印刷されています。

非常に柔らかく伸縮性のあるインク

ポリプロで印刷したTシャツは生地の風合いをそこなわず、非常に柔らかいです。また伸縮性が高く引っ張っても割れません。(白インクを引かないプリントについてはインク量が多くないので割れるというか引っ張ると隙間はできます。引っ張るのをやめれば戻ります。)
これまでのプリント方法ではすぐに割れてしまったり、生地を引っ張れないほど厚かったり、せっかくのドライTシャツの風合いを損なっていました。

Tシャツに印刷した部分を引っ張ってみましょう。
↓これが印刷したままの状態です。

引っ張る前の状態

左右にビヨーーーンと、これだけ引っ張っても割れません。

横幅の2倍ぐらいは引っ張っています。

堅牢度が高い

オリジナルTシャツだと「生地を裏返してネットに入れて40度以下で洗濯してください」というような注意をされているショップは多いです。
実際長く使っていただくためにはそうした方が良いのは間違いないのですが、何も気にせず洗いたいのが本当のところですよね。
そこで、ポリプロで印刷したTシャツをネットにも入れず洗濯&乾燥で30回繰り返してみましたが、ほとんど変化がありませんでした。
※生地を長持ちさせたい人は真似しないでくださいね(笑)

洗濯&乾燥を30回した後の状態

ポリエステルだけじゃない綿にも印刷可能

ポリプロという名前ですが、ポリエステル専用というわけではなく綿にも印刷ができます。発色や伸縮性などポリエステル同様です。

オマケ

せっかくなので、本体の写真をいくつか載せていきます。
写真では伝わりにくいですが、本体は相当大きいです。横幅2.5m奥行き3.5mぐらいあります。
黒をベースとしたボディで見た目もかなり良い感じです。

手前にでている2つのパレットに生地をかぶせて印刷していきます

横の扉にもコーニットのロゴがあり、細かいところにもこだわりやデザイン性の良さを感じます。

扉を開けるとホワイトのヘッドと、カラーのヘッドが2つ並んでいて、印刷するときにはそれぞれが独立して動き、2つのパレットのどちらかは常に印刷しているような状態になります。
また、ヘッドが大きく1回の印刷幅が広いので大量生産も可能な高速印刷を可能にしています。

カラーのヘッド部分
ホワイトのヘッド部分

以上アートワークスが導入した新型プリンター、コーニット アバランチポリプロを紹介しました。
クラブ活動やスポーツチームの皆さん弊社が運営する下記サイトからのご注文・お問い合わせお待ちしております。(生地の持ち込みには対応できませんので、その点はご注意ください^^;)

https://tshirt-kobe.com/

シルクスクリーンで高画質プリントにチャレンジしてみました。

こんにちは。プリントマニアの田坂です。
今日はプリントマニアらしく現在アートワークスにある設備で「シルクスクリーンでどこまで高画質の印刷ができるのか!?」にチャレンジしてみました。

アートワークスではシルクスクリーンの印刷はアパレルがメインなので、80〜120メッシュを使用することがほとんどでしたが、アパレル以外にもシルクスクリーンの印刷をする仕事がでてきそうだったので、今回のチャレンジをすることにしました。

 

メッシュ数とは

1インチの中に何本の糸で織られているかを示す数値になります。
1インチ=25.4mmですので、80メッシュであれば、25.4mm四方の中に80本の糸が通っているというものです。

当然メッシュ数が多ければ多いほど、糸の本数が増える訳ですから、網目が細かくなっていきます。

メッシュ数とは写真や印刷でよく登場する解像度を示すものと思ってもらえばOKです。

「それならどんな印刷でもメッシュ数が高いものを使えばいいんじゃないの?」と思われるかも知れませんが、プリントする素材や使用するインクによって適切なものを選ばないとインクが薄くなってしまい発色がよくなかったり、インクがメッシュを通過できず、印刷されなかったりするのです。

なので、オリジナルウェアの場合であれば、多少網目を荒くしても、しっかりとインクをのせて発色させるために、80〜120メッシュが定番となっています。

 

高画質へのチャレンジ

ダイレクト製版機のメーカーで販売されている最大270メッシュを使います!
印刷解像度でいう250dpiぐらいの再現ができるのではないかと思います。
インクは230メッシュまでを推奨なので、少し粒子が粗いのかも知れません。

途中写真を撮っていなかったので、とりあえず結果から・・・。

 

スクリーンの拡大写真

silkscreen-highmesh01
刷ったあとなので、赤くなっていますが、6ptのゴシックなどが見えるでしょうか。

こちらのスクリーンに赤いインクを使用して刷ってみました。

全体図はこちら!

silkscreen-highmesh02
白いTシャツに刷ってみましたが、めっちゃ細かい!!!!

これまでアパレルのプリントでは100%潰れていたような箇所が再現されています。

細かい文字部分を拡大します。

silkscreen-highmesh03
骸骨の柄とか十字架の柄の再現性がすごい・・・

これを見たときはめちゃめちゃテンションが上がりました!
フォントサイズ6ptっていうのは、高さ1.7mmぐらいしかないんです。

 

さらに拡大してみます。

silkscreen-highmesh04
6ptの漢字が読める・・・。

文字部分をさらにアップで撮影しました。
画数多すぎて読めない漢字はさすがに厳しいかも知れませんが、読める文字も多いですよね。
白のTシャツならこれだけ細かいデザインでも印刷できるということです!!
※暗い生地でインクを発色させるときは2度、3度とスキージングしてインクを重ねる必要があるため、恐らく潰れてしまいます。

以上でチャレンジは終了です。

いかがでしょうか?シルクスクリーンでは細かい柄はできないと思われていた方もいたのではないでしょうか。(僕もその一人です。)

今回270メッシュの仕上がりには本当驚きました。
この仕上がりをウェアでもコントロールできれば、どんなに細かい柄でも対応ができるようになると思いますので、これからもシルクスクリーンでどれだけキレイな印刷ができるのか、これからも追い求めていきたいと思います。

P.S.
商品としては460メッシュのスクリーンもあるようです。もうオフセット印刷並でしょうねw
あと、メッシュ数は多くなればなくだけ<span style=”font-size:2em”>高価になります。</span>

UVインクジェットプリンターでプラスチックカードの診察券を両面フルカラー印刷しました!20枚の小ロットから印刷OK!

ホームページに掲載していない商品ですが、診察券のプラスチックカード印刷のご依頼をいただきました。掲載の許可もいただいたので紹介します。


兵庫県尼崎市で接骨院を運営されている あらき接骨院様 です。
http://www.araki-aizac.com/

実を言うと僕の大学時代陸上部の先輩で、高校は陸上の強豪校 報徳学園出身の方です。
当時から体のケアや、テーピングなど治療に関することに詳しかったので、天職だなぁと思っております。めちゃめちゃ面倒見がいい人なので、体の調子が悪い方は一度診てもらうといいと思います。

ピラティスなども取り入れ体のバランスを整えることで、スポーツ選手のケガの予防・改善に力を入れているようです。
僕が故障したらお世話になる予定です。(故障前のケアに来い!と怒られましたが)


デザインもリニューアル

以前はこんな感じの1色で紙の診察券でした。10年近く前にデザインさせていただきました。
20171006-uvprint-araki4

今回はデザインも内容もガラっとリニューアル!
20171006-uvprint-araki2

左上:裏面 右下:表面

必要な情報をできるだけ表面に集約させて、表面だけみればいいようにレイアウトしています。また、今回は0.5mm厚のプラスチックカードに印刷ということで、フルカラーでも1色でも同じ値段でしたし、イラストと少しカラーを入れてデザインを作成しました。

今回500枚もご注文をいただいたので、こんな量になりました。
20171006-uvprint-araki1

あらき接骨院様 ご依頼ありがとうございました。

すみません。せっかくなので、プラスチックカード印刷の紹介もさせてください。。。

アートワークスでは、PVCカード(プラスチックカード)印刷のご依頼もお請けしております!小ロットも大歓迎!

診察券、社員証、名刺、その他いろいろ使えます

専用のホームページはないのですが、下記テンプレートをダウンロードしていただいてメールでご依頼いただければ印刷いたします。

PVCカードテンプレート.zip
※イラストレーター入稿用です。

ご依頼は info@artworks-kobe.com に
タイトルに「PVCカード印刷の件」と、
本文に以下の内容をご記入ください。
– お名前
– フリガナ
– お電話番号
– 希望納品日
– お届け先の住所・郵便番号
– お支払い方法(振込・代引き・クレジットカード(VISA/MASTER/SAISON))

プラスチックカード印刷について

  • 0.3mm、0.5mm、0.76mm 全て同じ料金です。
  • カードの色は白のみです。
  • 印刷色は1色でもフルカラーでも同じです。(金銀などはできません。)
  • 別途消費税と送料が必要になります。
  • 納期は正午締切で7営業日出荷となります。
    (5営業日出荷:120%アップ、3営業日出荷:150%アップの急ぎ対応も可能です。)

プラスチックカード印刷としては小ロット・低価格・短納期対応ができている方だと思います。これも、インクジェットプリンターの進歩のおかげですね。
その代わり他店にあるようなエンボス加工等の加工は一切できませんが。。。

また、1000枚以上ご希望の場合はオフセット印刷の設備があるカード印刷の専門業者様にご依頼されるほうがオススメです。

プラスチックカード印刷 料金表(20〜1000枚まで)

枚数 単価(税抜) 合計金額(税抜)
20枚 ¥240.0 ¥4,800
30枚 ¥216.0 ¥6,480
40枚 ¥201.0 ¥8,040
50枚 ¥192.0 ¥9,600
60枚 ¥176.0 ¥10,560
70枚 ¥164.6 ¥11,520
80枚 ¥156.0 ¥12,480
90枚 ¥149.3 ¥13,440
100枚 ¥144.0 ¥14,400
110枚 ¥142.9 ¥15,720
120枚 ¥142.0 ¥17,040
130枚 ¥141.2 ¥18,360
140枚 ¥140.6 ¥19,680
150枚 ¥140.0 ¥21,000
160枚 ¥139.5 ¥22,320
170枚 ¥139.1 ¥23,640
180枚 ¥138.7 ¥24,960
190枚 ¥138.3 ¥26,280
200枚 ¥138.0 ¥27,600
210枚 ¥137.7 ¥28,920
220枚 ¥137.5 ¥30,240
230枚 ¥137.2 ¥31,560
240枚 ¥137.0 ¥32,880
250枚 ¥136.8 ¥34,200
260枚 ¥136.6 ¥35,520
270枚 ¥136.4 ¥36,840
280枚 ¥136.3 ¥38,160
290枚 ¥136.1 ¥39,480
300枚 ¥136.0 ¥40,800
310枚 ¥135.7 ¥42,060
320枚 ¥135.4 ¥43,320
330枚 ¥135.1 ¥44,580
340枚 ¥134.8 ¥45,840
350枚 ¥134.6 ¥47,100
360枚 ¥134.3 ¥48,360
370枚 ¥134.1 ¥49,620
380枚 ¥133.9 ¥50,880
390枚 ¥133.7 ¥52,140
400枚 ¥133.5 ¥53,400
410枚 ¥133.3 ¥54,660
420枚 ¥133.1 ¥55,920
430枚 ¥133.0 ¥57,180
440枚 ¥132.8 ¥58,440
450枚 ¥132.7 ¥59,700
460枚 ¥132.5 ¥60,960
470枚 ¥132.4 ¥62,220
480枚 ¥132.3 ¥63,480
490枚 ¥132.1 ¥64,740
500枚 ¥132.0 ¥66,000
510枚 ¥131.5 ¥67,080
520枚 ¥131.1 ¥68,160
530枚 ¥130.6 ¥69,240
540枚 ¥130.2 ¥70,320
550枚 ¥129.8 ¥71,400
560枚 ¥129.4 ¥72,480
570枚 ¥129.1 ¥73,560
580枚 ¥128.7 ¥74,640
590枚 ¥128.3 ¥75,720
600枚 ¥128.0 ¥76,800
610枚 ¥127.7 ¥77,880
620枚 ¥127.4 ¥78,960
630枚 ¥127.0 ¥80,040
640枚 ¥126.8 ¥81,120
650枚 ¥126.5 ¥82,200
660枚 ¥126.2 ¥83,280
670枚 ¥125.9 ¥84,360
680枚 ¥125.6 ¥85,440
690枚 ¥125.4 ¥86,520
700枚 ¥125.1 ¥87,600
710枚 ¥124.6 ¥88,440
720枚 ¥124.0 ¥89,280
730枚 ¥123.5 ¥90,120
740枚 ¥122.9 ¥90,960
750枚 ¥122.4 ¥91,800
760枚 ¥121.9 ¥92,640
770枚 ¥121.4 ¥93,480
780枚 ¥120.9 ¥94,320
790枚 ¥120.5 ¥95,160
800枚 ¥120.0 ¥96,000
810枚 ¥119.4 ¥96,720
820枚 ¥118.8 ¥97,440
830枚 ¥118.3 ¥98,160
840枚 ¥117.7 ¥98,880
850枚 ¥117.2 ¥99,600
860枚 ¥116.7 ¥100,320
870枚 ¥116.1 ¥101,040
880枚 ¥115.6 ¥101,760
890枚 ¥115.1 ¥102,480
900枚 ¥114.7 ¥103,200
910枚 ¥113.9 ¥103,680
920枚 ¥113.2 ¥104,160
930枚 ¥112.5 ¥104,640
940枚 ¥111.8 ¥105,120
950枚 ¥111.2 ¥105,600
960枚 ¥110.5 ¥106,080
970枚 ¥109.9 ¥106,560
980枚 ¥109.2 ¥107,040
990枚 ¥108.6 ¥107,520
1000枚 ¥108.0 ¥108,000

プラスチックカード印刷への画質も自称プリントマニアとして、品質確かなプリンターを導入しており、仕上がりには自信をもっています。

仕上がりに問題があった際には、早急な解決をいたしますので、安心してお任せいただければと思います。

紹介ブログだったんですが、かなり宣伝になってしまいましたね。汗

でも、皆様よろしくお願い致します。

デザイナーや絵を描く人は必見!Illustrator から家庭用インクジェットプリンターの出力をよりキレイに印刷する方法

デザイナーにとってAdobe社のイラストレーター(以下イラレ)は必須ソフトだと思います。
アナログでイラストを描く人でも、名刺やチラシなんかはイラレを使っていることでしょう。

そして、作った作品をプリンターで出力した時に「なんか汚い」と思ったことはないでしょうか?
今日はその解決策をお伝えします。

ベクターデータをラスタライズする

答えはこれだけです。たったこれだけで家庭用インクジェットプリンターでの出力品質がアップします!細部までこだわるデザイナーさんは是非試してください。
それでは、実際に比較サンプルをプリントしてみましたので、その工程とあわせて見てください。

使用するデータ

20170905_inkjet-date

今回は僕の名刺の裏をサンプルに印刷してみたいと思います。

使用するプリンターはCanon PIXUS PRO-100

20170905_inkjet-printer

ごめんなさい。家庭用とタイトルを書きましたが、仕事で使うプリンターなので高性能なもので、家庭用ではないかも知れません(汗

ただ、今回のプリンターの対象としては非Postscript対応プリンターとなります。
このCanon PIXUS PRO-100 もインクの色数が多かったりしますが、非Postscript対応プリンターです。

それでは、以下の設定で印刷してみます。

  • インクジェット専用紙(今回は手元にあった、エプソン社のスーパーファインペーパーです。)
  • プリント設定は「きれい」

ベクターデータのままのプリント結果

20170905_inkjet-print1

汚い・・・。

ロゴもシャギーがでてますし、小さい部分は潰れてしまっています。
また、小さい文字は線の太さが均一じゃなく、とても汚いです。

僕は昔からこのように出力されるのが、とても嫌でした。
今回の方法に気付いたのは10年以上前にPM-4000PX というプリンターを使っていた時です。独立前のサラリーマンが使うようなプリンターではありません(笑)当時からかなりのプリンター、画質バカだったと思います(苦笑)

それでは、このデータをベクターデータからラスタライズして、ビットマップ画像に変更します。

イラレでラスタライズ処理をして、ビットマップ画像に変換します。

先ほどの名刺データを選択した状態で・・・

20170905_inkjet-sousa1

メニューバーの オブジェクト>ラスタライズを 選択

設定はこんな感じです。

20170905_inkjet-sousa2

品質的は解像度300以上に設定しておけばキレイです。
アンチエイリアスは必ずアートに最適(スーパーサンプリング)を選択しましょう。
※他の設定はお好きにどうぞ。

それでは、さっきと同じ設定で印刷してみます。

ラスタライズしたプリント結果

20170905_inkjet-print2

みてください!
ロゴまわりや小さな文字がシャープでキレイに印刷されています。

※「ラスタライズデータ」というところはラスタライズ化してないので、曲線部分がびびってしまってますね。

分かりにくいかも知れないので、2枚並べてみました

20170905_inkjet-print120170905_inkjet-print2

どうでしょうか?
プリント結果はデジカメで撮ったので、色の違いはありますが、あきらかにキレイに印刷されていることが分かると思います。

特に精密なイラストを描くイラストレーターの方だったりすると、作品の品質が1ランク上がると思います。「なんでイラレからの出力は汚いんだ」と思っていた人の役に立てれば幸いです。

デザイナー、イラストレーターの方はぜひ試してみてくださいね^^

※ラスタライズしてもキレイに印刷されなかった人へ

illustratorでラスタライズしても、キレイに印刷されないことがありました。
そういう時はイラレデータをPhotoshopで開いて完全にビットマップ画像として印刷してみてください。Photoshopから出力すれば、キレイに印刷されると思います。

補足と考察

ベクターデータのままキレイに出力するためにはPS対応のプリンターが必要だったり、インクジェットプリンターだとRIPが搭載されているものが必要になります。
この辺りを書いていくと、難しくてよく分からん状態になるのでやめておきます(笑)

あと、僕はMacを使っているので、windowsの場合どうかなどは分かりません。
今回テストしていてラスタライズしても、解像度の数値によって上手くいかないことがありました。そんな時は解像度の数値を変えるか、イラレのデータをフォトショップで読み込んで画像形式で出力など試してみてください。

色の再現性をよくできるかも知れない方法

家庭用インクジェットプリンターの場合、プロファイルはRGBで読み込まれていることがほとんどです。
そのため、イラレのデータがCMYKのデータであっても、一旦RGBに置き換えて出力した方が再現性がよくなる場合もあります。
メニューバー>ファイル>ドキュメントのカラーモード>RGBカラー で変更できます。

後はいろいろと試してみてくださいねー。

画面通りの色をプリンターで再現するのは、永遠のテーマと言っても過言ではありません。ディスプレイの設定や、プリンターへのプロファイル埋め込み、プリンターのスペックなどなど言い出したら切りがないので。。。

手っ取り早いのはインクの色数が多いちょっと高いプリンターを買うと、割と簡単に画面に近い色を出してくれます。

・・・・。以上です!

それでは、また。

デジタル製版のシルク版は補強剤を塗ると長持ちします。

こんにちは。シルクスクリーン印刷を愛する田坂です。
今日はデジタル製版の問題と解決策をお伝えします。

弊社のシルクスクリーンの印刷環境です。
オフィスビルで水が使えない、臭いもでたら困るという環境で行っております。

  • デジタルスクリーン製版
  • プラチゾルインク

柔らかい水性インクを使っていたり、状況によっては変わることは多いと思いますが参考になれば幸いです。

デジタル製販機はピンホールができやすい

ピンホールとは版に穴が開いてしまう現象です。穴があくとどうなるか?本来プリントされてはいけないところに、インクがついてしまいプリント加工泣かせの辛い現象です。

ピンホールができたときは、テープなどで穴を塞ぎます。
ただ、デザインによってはセロハンテープを貼るのが困難な場所がでてきたりします。(例えばAの三角の穴にできたりとか)そうなると地獄です。
目立つようなら版を作り直す必要もでてきます。

乳版の版に比べて、デジタル製版はピンホールができやすいんです。。。

ひどい時には20枚ぐらいでもピンホールができる場合もあり、困っていました。特にインクが落ちにくい白インクなどはスキージングの強さも必要なので、余計にピンホールができやすかったりします。

救世主の「デジタルスクリーン補強剤」

トーヨーコーポレーションさんで取り扱われている「デジタルスクリーン補強剤」が解決してくれました!

使い方は簡単

  1. 通常通り製版する
  2. 補強剤を版のプリントする面から塗る(スキージングで通る部分だけでOKです)
  3. すぐに版の裏側からメッシュの穴が開いてあるところを拭き取る
  4. 10分ほど乾燥させる

以上です。

ポイントは3.の補強剤を塗ってすぐに裏から拭き取ることです
本来穴が開いているところに補強剤が入って固まってしまうとインクが抜けなくなってしまいます。
細かいデザインなどは、詰まりやすいので要注意です。

少し固まってしまったぐらいならアルコールで拭き取ることは可能です。1本あると重宝しますよ。

塗り終えた状態はこんな感じです。
20170829-degital-screen.jpg
ブルーの色が付いてるところが補強剤を塗ったところです。
この上をスキージーが通ることになるのですが、強烈に版を守ってくれます!

補強剤を使ってから、印刷するのが怖くなくなりました。
100枚を超えてもそうそうピンホールができることはなくなっています!

同じ悩みをもつシルクスクリーン関係者の方の役にたてば幸いです。

では、また。

レーザー加工機とUVプリンターを使ってアクリルキーホルダーづくりに挑戦!

こんにちは。ものづくり大好きな田坂です。今日は会社にある機械を使って新しいチャレンジをしてみました。

アクリル板とUVプリンターはとても素敵な組み合わせ

8月に名入れギフトで新商品として販売開始した「飾れるバースデーカード」が順調にご注文が増えています。

(今日は宣伝ではないので、詳しくは言いませんが、めっちゃいいカードなんですよ。)

このバースデーカードが自分の中でもすごく気に入りまして、もう少し凝ったものもつくってみたくなりました。

それではいってみましょー。

0.設備の紹介

今回使用する設備です。普段見慣れない機械だと思いますので、簡単に紹介しますね。

レーザー加工機 HAJIME(オーレーザー社)

20170825_DSC06147
レーザー加工機

レーザー加工機は主にレーザーを使い、彫刻やカットすることに使われます。
素材が紙なら「超精密な切り絵」を作れたり、ガラスや皮、木などに彫刻して文字やイラストを入れることができます。

僕の会社では主に皮製品の名入れに使っています。それだとあまりパワーがいらないので、初心者向けのモデルを採用しました。それでも5mmぐらいのアクリルは切れるので、十分です。

上級モデルになっていくと分厚いもの、大きいものが切れるようなります。また断面のキレイさも変わってきます。

UVプリンター LEF-12(ローランド社)

20170825_DSC06146
UVプリンター

UVプリンターは僕のテンションがMAXになるほど素敵なプリンターです。本当ありとあらゆるものにプリントができます。商品として良く見かけるのは、スマホケース(ハード、手帳型)皮・木製品、アクリル、ゴルフボール、プラスチックカード辺りですかね。

家庭用のインクジェットプリンターと大きく違うのは、白のインクがあることです。白インクがあると透明や、黒い素材にもプリントができます!

素材によってプリントの耐久性が全然違うので、製品化するには何度もテストをする必要があります。

UVプリンターは画質に一番こだわりました。生産性や汎用性を考慮しても、とにかく高画質のものがよかったです。

ちなみにこの機種もUVプリンターの中ではエントリーモデルです。上位になっていくとプリントサイズが大きくなったり、印刷スピードが速くなったりします。

1.イラストレーターのデータを準備

20170825_DSC06126
イラレのデータを準備。ラヴィちゃん。

リクティのマスコットキャラ「ラヴィちゃん(@RikuT_tf)」で作ってみたいと思います。
余談ですが、ラヴィちゃんめっちゃ好きなんです(どうでもいいか。)

左:イラストデータ
画面では分かりませんが、イラスト部分には白インクを引く設定が入ってます。

右:カットデータ
赤のラインがレーザー加工機でカットを指示するようになっています。

2.レーザーでアクリル板をカット!

今回は試作品なので、余っていたアクリル板を使うことにします。

20170825_DSC06131
アクリルの端材(拭く前なので、ちょっと汚くてすみません)

2-1.アクリル板にマスキングテープを貼ります。

20170825_DSC06132
端材にマスキングテープを貼りました(雑で問題なし!)

レーザー彫刻・カットをする時は表面にマスキングテープを貼ると、カットラインの焦げ付きが抑えられ効果的です。今回はアクリル板なので、上から照射したレーザーがアクリルの下で反射して、カットラインが汚くなるのを防ぎます。
※もしかすると両面貼った方がいいのかもしれません。

2-2.アクリル板を浮かしてセットします。

20170825_DSC06133
レーザー加工機の中にセット!

アクリル板の両サイドにカードを重ねたものを置いて、カットする部分を浮かせています。
浮かせるのもレーザーの反射を防止するためです。浮かせるためのものは何でもいいです。
(※今回浮かせすぎたのか、後ほどちょっとした失敗がおきます)

2-3.カットデータ出力します。

準備ができたら、ソフトの設定をしてスタート!!!
20170825_DSC06135

火花のようなものが出始めました。。。レーザーが当たっている証拠です。

20170825_DSC06137

おぉぉ。切れてる。。。ラヴィちゃんのカットラインが見える。

20170825_DSC06139

あ。ラヴィちゃんが落ちた。。。

20170825_DSC06140
ズレた位置に落ちた・・・

ラヴィの形に切ったあと、外側の四角を切るんですが、先に落ちた場所が悪かったせいでキーホルダーの穴付近右側にキズが入ってしまいました(´・ω・`)

でも、無事(!?)カット完了!!
ラヴィの形に切り抜けていますが、外側の枠はプリントの位置あわせに使います。

20170825_DSC06141

3.UVプリンターでアクリル板の裏から印刷!!

続いてアクリル板に印刷をしていきます。アクリルは裏から印刷するのがオススメです!画像の前に透明感が入るので、すごくキレイに見えます。

3-1.UVプリンターの台の上にアクリル板をセット

20170825_DSC06149
右下にあわせる

2.でカットしたアクリル板を外側の枠ごとのせます。UVプリンターの台には位置あわせ用に短いポールを刺してあるので、ポールにピッタリ合わせると、イラストレーターで作ったデータの座標と一致します。

3-2.イラレのデータを読み込んでスタート

UVプリンタの専用ソフトにイラレのデータを読み込み、裏から印刷するための設定をします。

  • 画像を反転
  • カラー => ホワイト の順に印刷

20170825_DSC06152
UVプリンターの台手前が、ソフトの上側になります。

そしてラヴィに貼ってあったマスキングテープをはがします。それから、インクの定着をよくするために表面を脱脂剤で軽く拭きます。

プリント表面に油分や汚れがあるとインクの定着が弱くなり、キズが入りやすくなったり剥がれやすくなったりしてしまいます。

20170825_DSC06153
マスキングテープをはがした状態

それでは、スタート!!!!

20170825_DSC06127
プリンターヘッドが動いてます

印刷と同時にLEDライトを照射してインクを固めていきます。

20170825_DSC06154
UVランプ照射中

よかった!プリント位置ピッタリ!(試作の時は位置あわせが毎回不安です。)

20170825_DSC06128
印刷位置もバッチリ

そして、印刷が終わったら完成です!!!
すごく満足のいく試作でした。

20170825_DSC06143
完成!グラデーションや白もキレイに印刷されています!

いかがでしたか?なんとなくレーザー加工機とUVプリンターを使った制作現場の雰囲気が伝わりましたでしょうか。
まだ、商品にはなっていませんが、仕上がりがとてもよかったので、近いうちに新商品として販売したいと思います。

では、また。

シルクスクリーン印刷に80メッシュを使ってみた。

設備やインクの問題点

DSC01556

昨年3月にシルクスクリーン印刷の設備を導入して、約1年半。オフィスビルなので、水が使えなかったり臭いがするのはNGだったりで、うちでは「デジタル製販機」「プラチゾルインク」を採用することにしました。
デジタル製販機は従来の版を作る作業であった露光が必要なく、イラストレーターやフォトショップで作ったデータをプリンターのように出力ができる機械です。水も入らず製版できたらすぐ印刷にかかれます。(夢のような機械ですが、いろいろと課題もあります。)
プラチゾルインクはほとんど無臭で、160度以上の温度を約40秒ぐらいあてないかぎりは固まらない版詰まりも起こさない、これまた夢のようなインクです。(ずっと固まらないということは容器のフタについたインクもずっと固まらない地獄のような反面もあります(笑)

うちで問題となっているのは2点あります。

  • デジタル製販機は乳版の版よりもすべりが悪くインクが落ちにくい
  • ブリード対抗のホワイトインクは重くてインクが落ちにくい

2重にインクが落ちにくい作用があるんですよね。

インクが落ちにくいデメリット

インクが落ちにくいとどうなんだ?となるわけですが、結論から言うと

  • スキージングする回数が増えるので、キレイなエッジがでない
  • ベタにムラができて印刷表面が美しくない。
  • 前腕、僧帽筋など肩まわりの力を使うので筋肉痛になる

などなど、いいことがありません。
そこで、デジタル製販機では100〜120メッシュが標準なんですが、あえて網目の大きい80メッシュを使ってみることにしました。

メッシュとは

メッシュの数は1インチ(25.4mm)の間に何本の糸が入っているかを表しています。解像度のようなものですね。数字が多ければ多いだけ高解像度ということになります。

DSC01555
(タテヨコに糸が交差しているのが見えますね。メッシュ数が多いともっと細かくなります)

では、高ければ高いほどいいのかというと使うインクや、印刷する素材によってそうとも限りません。メッシュ数が増えるほどインクは落ちにくくなりますし、Tシャツなど少し離れて見る物だったり十分だったりするんですよね。
とはいえ、僕も「80メッシュ使ってプリントが荒くなったらいやだな」と心配でした。

80メッシュはインクが落ちやすい

実際に印刷してみると100や120メッシュのものと比べて、あきらかにインクが落ちやすいです。とくにベタの面積が大きいときなど力の入れ具合が80%ぐらいで落ちていく感じです。
これなら大量枚数印刷した夜に湿布を貼る必要がありません♪

そして心配していた仕上がりですが。。。
ドーン!ポリエステル100%のドライTシャツに印刷しました。DSC01557

もっと近づいて見てみましょう。

DSC01559
分かりますか?表面にうっすらメッシュの跡がでていて、ムラがなく、めちゃめちゃキレイです。これには大満足!僕はプリントマニアなので、このメッシュ感がでると本当気持ちいいんです。
実際のところポリエステルのドライTシャツでここまでキレイにプリントするのはかなり難しいんですよ。

ホワイトは全色の中で一番使うので、80メッシュは活躍してくれそうです。