こんにちは。ものづくり大好きな田坂です。今日は会社にある機械を使って新しいチャレンジをしてみました。

アクリル板とUVプリンターはとても素敵な組み合わせ

8月に名入れギフトで新商品として販売開始した「飾れるバースデーカード」が順調にご注文が増えています。

(今日は宣伝ではないので、詳しくは言いませんが、めっちゃいいカードなんですよ。)

このバースデーカードが自分の中でもすごく気に入りまして、もう少し凝ったものもつくってみたくなりました。

それではいってみましょー。

0.設備の紹介

今回使用する設備です。普段見慣れない機械だと思いますので、簡単に紹介しますね。

レーザー加工機 HAJIME(オーレーザー社)

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レーザー加工機

レーザー加工機は主にレーザーを使い、彫刻やカットすることに使われます。
素材が紙なら「超精密な切り絵」を作れたり、ガラスや皮、木などに彫刻して文字やイラストを入れることができます。

僕の会社では主に皮製品の名入れに使っています。それだとあまりパワーがいらないので、初心者向けのモデルを採用しました。それでも5mmぐらいのアクリルは切れるので、十分です。

上級モデルになっていくと分厚いもの、大きいものが切れるようなります。また断面のキレイさも変わってきます。

UVプリンター LEF-12(ローランド社)

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UVプリンター

UVプリンターは僕のテンションがMAXになるほど素敵なプリンターです。本当ありとあらゆるものにプリントができます。商品として良く見かけるのは、スマホケース(ハード、手帳型)皮・木製品、アクリル、ゴルフボール、プラスチックカード辺りですかね。

家庭用のインクジェットプリンターと大きく違うのは、白のインクがあることです。白インクがあると透明や、黒い素材にもプリントができます!

素材によってプリントの耐久性が全然違うので、製品化するには何度もテストをする必要があります。

UVプリンターは画質に一番こだわりました。生産性や汎用性を考慮しても、とにかく高画質のものがよかったです。

ちなみにこの機種もUVプリンターの中ではエントリーモデルです。上位になっていくとプリントサイズが大きくなったり、印刷スピードが速くなったりします。

1.イラストレーターのデータを準備

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イラレのデータを準備。ラヴィちゃん。

リクティのマスコットキャラ「ラヴィちゃん(@RikuT_tf)」で作ってみたいと思います。
余談ですが、ラヴィちゃんめっちゃ好きなんです(どうでもいいか。)

左:イラストデータ
画面では分かりませんが、イラスト部分には白インクを引く設定が入ってます。

右:カットデータ
赤のラインがレーザー加工機でカットを指示するようになっています。

2.レーザーでアクリル板をカット!

今回は試作品なので、余っていたアクリル板を使うことにします。

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アクリルの端材(拭く前なので、ちょっと汚くてすみません)

2-1.アクリル板にマスキングテープを貼ります。

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端材にマスキングテープを貼りました(雑で問題なし!)

レーザー彫刻・カットをする時は表面にマスキングテープを貼ると、カットラインの焦げ付きが抑えられ効果的です。今回はアクリル板なので、上から照射したレーザーがアクリルの下で反射して、カットラインが汚くなるのを防ぎます。
※もしかすると両面貼った方がいいのかもしれません。

2-2.アクリル板を浮かしてセットします。

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レーザー加工機の中にセット!

アクリル板の両サイドにカードを重ねたものを置いて、カットする部分を浮かせています。
浮かせるのもレーザーの反射を防止するためです。浮かせるためのものは何でもいいです。
(※今回浮かせすぎたのか、後ほどちょっとした失敗がおきます)

2-3.カットデータ出力します。

準備ができたら、ソフトの設定をしてスタート!!!
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火花のようなものが出始めました。。。レーザーが当たっている証拠です。

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おぉぉ。切れてる。。。ラヴィちゃんのカットラインが見える。

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あ。ラヴィちゃんが落ちた。。。

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ズレた位置に落ちた・・・

ラヴィの形に切ったあと、外側の四角を切るんですが、先に落ちた場所が悪かったせいでキーホルダーの穴付近右側にキズが入ってしまいました(´・ω・`)

でも、無事(!?)カット完了!!
ラヴィの形に切り抜けていますが、外側の枠はプリントの位置あわせに使います。

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3.UVプリンターでアクリル板の裏から印刷!!

続いてアクリル板に印刷をしていきます。アクリルは裏から印刷するのがオススメです!画像の前に透明感が入るので、すごくキレイに見えます。

3-1.UVプリンターの台の上にアクリル板をセット

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右下にあわせる

2.でカットしたアクリル板を外側の枠ごとのせます。UVプリンターの台には位置あわせ用に短いポールを刺してあるので、ポールにピッタリ合わせると、イラストレーターで作ったデータの座標と一致します。

3-2.イラレのデータを読み込んでスタート

UVプリンタの専用ソフトにイラレのデータを読み込み、裏から印刷するための設定をします。

  • 画像を反転
  • カラー => ホワイト の順に印刷
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UVプリンターの台手前が、ソフトの上側になります。

そしてラヴィに貼ってあったマスキングテープをはがします。それから、インクの定着をよくするために表面を脱脂剤で軽く拭きます。

プリント表面に油分や汚れがあるとインクの定着が弱くなり、キズが入りやすくなったり剥がれやすくなったりしてしまいます。

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マスキングテープをはがした状態

それでは、スタート!!!!

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プリンターヘッドが動いてます

印刷と同時にLEDライトを照射してインクを固めていきます。

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UVランプ照射中

よかった!プリント位置ピッタリ!(試作の時は位置あわせが毎回不安です。)

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印刷位置もバッチリ

そして、印刷が終わったら完成です!!!
すごく満足のいく試作でした。

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完成!グラデーションや白もキレイに印刷されています!

いかがでしたか?なんとなくレーザー加工機とUVプリンターを使った制作現場の雰囲気が伝わりましたでしょうか。
まだ、商品にはなっていませんが、仕上がりがとてもよかったので、近いうちに新商品として販売したいと思います。

では、また。

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大学卒業後、神戸の印刷会社で1年間働き、在職中に様々なものにプリントをできる転写システムを見つけたことをきっかけに2004年独立。 プリントを通して「オリジナリティのある商品を届け、よろこびをつくること」を理念とする会社を経営しています。 プリントの画質にこだわりまくるプリンターマニア、そして現在サブ3を目指す市民ランナーでもあり、三姉妹の子をもつパパでもあります。

2件のフィードバック

  1. 質問です
    uvプリンターを自宅でも作成出来ますか?
    すごく値段が高いのですが100万円くらい(–;)
    そんなにお金がなくてでも、作成したいと思っています。
    業務用じゃない自宅用ご存知でしょうか??

    1. プリンターを作成するのは、難しいのではないでしょうか^^;
      メーカーがそれだけの価格で販売しているものですから・・・。
      残念ながら私は業務用以外のUVプリンターは存じておりません。

      こういった機械を時間でレンタルできる場所などもあるようなので、みーさんの行ける範囲にないか調べてみるのはいかがでしょうか。

      DMM.make AKIBA – ハードウェアコワーキング
      https://akiba.dmm-make.com/?_ga=2.95271066.709702540.1571875388-161341304.157187538

      Maker’s(メイカーズ)|神戸の本格的なデジタルものづくりシェア工房。レーザーカッターの販売No1のコムネットが運営。
      https://www.comnet-makers.com/

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